秋始動。

「夏プログラム終了おつかれ」という
メールを頂いた。

マイク・スペンサーとクマ原田との夏のワークショップは
それぞれの年、
社団法人オーケストラ連盟や
東京アーツネットなどのご担当が、
大切に制作してもう10年以上も続いてきたシリーズである。

今年は、日本フィルが制作を受け持ち、
その一連が
28日の上野学園での中高生のためのワークショップをもって、
無事終了。

梅雨明け猛暑とほとんど同時に始まった夏休みコンサート2010から、
後片付けもそこそこにワークショップに突入してしまい、
静岡グランシップ→ミューザ川崎上野学園←→日本フィルと、
チーム@音楽の森は走り回っていたわけである。

この夏、担当にとってもう一つ印象的だったのは
26日の夕方に行ったマネジメント・スタッフたちへの
マイクのレクチャー。
レクチャーといいながらそこはマイクさんのことなので、
しょっぱなから
「あなたはエデュケーションプログラムとは何だと思う?」
「日本フィルにおけるエデュケーション・プログラムの立場についてどう思うか?」といった質問が投げかけられて、
スリル満点だった。
(ただ、「エデュケーションプログラム」と「ワークショップ」という言葉において少し混同があったように思います、課題かな)

ワークショップは鍵を発見するための探検隊みたいなもので、
集団で探検するにはいろいろと判断や交渉がいる。
探検隊長であるところのファシリテーターたち(楽員)のリードもあって、
見つかった鍵でオーケストラ音楽という入り口をあけると、
その背景には音楽を越えたさまざまな世界が開けている。

オーケストラのエデュケーション・プログラムの面白さは、
その豊かな背景にあるのではないか。


それにしても、
最後にマイクをホテルに送って見上げたら、
ビルの上の温度計が「28度」となっていて
ポンさん(ワークショップファシリテーターの、
トロンボーン伊波さん)と思わず、
「どうりで涼しいねエ・・」とつぶやいてしまった。
水分補給のために空けたペットボトルの
残骸数々を今朝やっとまとめ、
シンフォニック・エンタメの帰りには
25センチはあるだろうというパフェをぺろりと平らげました・・・
ああ、よい夏でした。

さあ、いよいよ9月はラザレフ上陸ですよ。

慶応普通部でのワークショップや
杉並での出張音楽教室もあります。

いのうえ