みわ日記 九州編 2月8日田川

九州公演初日はあいにくの雨もよう。
しかし、「先週は大雪が降って、20cmも積もったんですよ!」という地元の実行委員会の方のお話を聞くと、日本フィルの強運を感じます!
ホールがなかなかあたたまらず、調律師の方も一苦労。
首席Tpのオットも「寒い!楽器が冷える〜」と涙目です。

GPを、地元高校生が熱心に見学。GPを終えた藤岡さんは「ハロー!元気?」と客席におり、握手をかわして彼らからの質問にきさくに応えていました。きっと、いつまでも思い出に残るひとときになることでしょう。
藤岡さんは本番でも、ベートーヴェンのシンフォニーの前に、2003年の日本フィル九州公演で田川を訪れた際の思い出や、曲の解説のトークをしてくださいました。
お客さまに向き合い、クラシックファンを広げよう、という、いつも変わらぬ姿勢が表れていて、多くの方にご好評をいただきました。

ホールは夜になるとますます寒くなり、ついに保管していたホッカイロ発動。
「もらっていいですか?」と横山さん。
「カイロ貼ってピアノ弾くの初めてだヨ…」と苦笑い。
でも本番ではカイロの気配を感じさせない?いつもの繊細で美しいショパンでした!

交流会では、実行委員の方が作ってくださった豚汁がふるまわれ、藤岡さんご夫妻やコンマス木野さんも参加して、和やかに話がはずみました。
地元の方々と音楽家の強い絆こそが、36年間の歴史の礎なのだと、いつも強く感じます。
「今年は、チケット発売は思うように行かず、苦しかった。でも、みんな、『じゃあ次は、どうしたらよいか』と考えていて、『もうやめよう』という人はいません。空気が、前向きです。」
というベテラン事務局員・岩村さんのお言葉からも、九州の熱い空気が伝わってきます。
今日を幕開けに2/20まで続く九州公演、よい雰囲気で船出です!