みわ日記 九州編 2月15日佐賀

久しぶりにお天気になりましたが、冷たい風が吹く佐賀。
佐賀の名峰・天山も白く雪をかぶっています。
でもお客さまの交通の便を考えると、雨や雪でなくてよかった〜。

佐賀市文化会館は、九州屈指の音響のよいホールです。華やかなシャンデリアや舞台装飾があるわけではありませんが、人工的な残響がなく、とってもナチュラルなサウンドがする、アーティストや楽員にもファンの多いホールです。

今日のウェルカムコンサートはファゴット3重奏。
めずらしい編成のアンサンブルです。
Fg田吉佑久子のおばあさまが佐賀にお住まいで、何人かのお連れ様とご来場になりました。孫がりっぱに演奏する晴れ姿をごらんになり、楽しまれたことと思います。

ピアノの横山幸雄さんは4回目の登場。オーケストラから浮かび上がる鮮やかなソロトーンです。
オケの楽器群とのかけあいもしっくり。
「とても演奏しやすいよ」との声多数です。

今日も、後半のベト7の前に、藤岡さんのMCがありました。
「僕にとって日本フィルは育ての親のようなオーケストラなんです。」
ベートーヴェンに対して皆さんが持っているイメージは、まじめ!むずかしそう!という感じかもしれませんが、実は“ルードヴィヒはどんな女性でも口説き落とせるヤツだ”みたいな友人の書簡も見つかっていて…」という、親しみやすくハキハキしたトークに、会場がなごみます。
演奏が終わると、大きな拍手とブラボーの声。
藤岡さんのベートーヴェンへの気持ちがこもった演奏でした。

九州公演も2クルーめ最終日となり、あすは移動日です。
人によっては疲れのピークかもしれませんが、交流会には藤岡さん、横山さん、多くの楽員が参加しました。
地元の実行委員の方で、「わたしは今、闘病中ですが、ずっと実行委員を続けていきたいです。日本フィル公演を継続させ、わたしも働きたいです」とスピーチをした方がおられました。
多くの方の深い思いを感じ取り、心を込めて演奏でお返しするコンサートを重ねたいと強く思います。
それができるオーケストラが日本フィルだと思います!