なにか私たちにできる機会を。(香港リポート)

香港コンサート終了後、
交流会でのお客様や楽員、そしてラザレフのスピーチが届いています。

・ラザレフさん

ここにいる人たちは何て勇敢な方々なのでしょう。この勇気ある行動に私は心打たれています。これまでも日本フィルに感嘆を抱いてきたが、これからもそれは変わらないと思う。日本が再び一刻も早く平和な暮らしに戻るよう願っています。どうか気をつけて帰って下さい。神様はきっと皆さんの味方です。


細田様(千代田テクノル)
10人の香港にいる友人を誘いました。全て良かったが特に交響曲第7番が素晴らしかった。シティホールとサントリーでは響きが違うが、クラシックを普段聴いていない人たちもすごく喜んでくれたようだ。



・11歳のチェロを弾いているソニアさん

ヴォカリーズが好き。ロシアンの音楽が気に入った。厳しい中素晴らしい音楽を奏でてくれてさすがにプロと思った。スケールが違い、心に響いた。


・同行ツアー井上さん
音がクリーンで素晴らしかった。ラザレフはチャーミング。若い人たちが素晴らしい反応をして演奏していた。理事長の心からのスピーチに感動した。幸田さんの声は美しすぎるくらいだった。


・藤原功次郎(日本フィル トロンボーン
小学校4年生の時に阪神大震災を経験した。家の周りも焼けた。今回の地震はあの震災を思い出させ辛いものがあったが、こんなにたくさんの拍手をもらって・・・(涙)団員が一つになれて凄くうれしい。


・オッタヴィアーノ(日本フィル トランペット)

両親が心配しているので一旦はイタリアに帰るが、俺はすぐに戻ってくる!


・坪池泉美(日本フィル オーボエ
定期からの一週間、記憶がないです。本当は香港には行けないと思っていました。でも今日のお客さんの拍手が暖かくて、演奏している側が逆に元気をもらいました。一生こんな経験はないだろうし、またあってはならないとも思います。この感動を忘れずに苦しい状況の中、一丸となって災害災難を乗り切って行きたいと思う。


・柳生和大(日本フィル チューバ)
僕は秋田出身です。地元では停電が3日間も続き、ストーブも電話もつながらなかったそうです。心配な状態で緊張して今日まで来ました。それだけに拍手が身にしみて泣きそうになりました。これでがんばれるな、と思いました。日本からのファンの方々も来てくれて、心から日本フィルをよろしく、と思いました。


・山田智樹(日本フィル チェロ)
福島県三春町出身です。地下鉄永田町駅地震にあってから怒涛の日々でした。時間があれば実家にメールをしてきました。僕の家は今原発から40キロのところから避難しています。なんとかこの状況を乗り切っていきたいです。


・中根幹太(日本フィル トロンボーン

定期の初日は100人にも満たないお客様が聴きに来てくれた。翌日は地下鉄が通じて800名もの人たちが聴きに来てくれました。私たちは音楽をすることでしか社会に貢献することが出来ない。今は演奏することすらいけない、というマイナスの方向に世論が向いています。でも今日、音楽によって人々を元気にすることが出来るということを香港で実感しました。私たちが演奏することのできる場を与えてほしい。みんなに元気になってほしいからこそ、なにか私たちにできる機会を与えてください。