みわ日記 熊本編

15℃もあった鹿児島から一転、
熊本駅を降りると冷たい風が。

朝、阿蘇に雪が降ったというニュース。

どおりで、寒いわけです。

楽屋の廊下には、宮原町の歯科医Oさんが、
熊本産のデコポンいよかん、いちご、おいしいコーヒーなどの、
豪華スナックコーナーを用意してくださっていました。
年に1度のわたしたちを迎えてくださるあたたかいお心遣いが、
ほんとうにありがたいです。

ソリスト小山実稚恵さんもおいしそうにいよかんをパクリ。
旅先での、貴重なビタミン補給です。

プログラムは、オイリアンテ/チャイコフスキーPf協/ブラームスSym、
九州公演4日目にして、ピアノとブラ1の組み合わせは初めてです。
今日の小山さんは、緑がかった光沢のある深い赤のドレス。
ステージ袖でマエストロとにっこり見つめ合い、「トイトイ!」
2人の強い信頼がうかがえるシーンです。
テンポも音の運びも落ち着いた、風格ある演奏でした。


シンフォニーが終わると、毎回、地元の方が花束をくださるのですが、
今日のラザレフさんへの花束嬢は、実行委員Oさんのお嬢さんです。
艶やかな和服姿での、堂々としたステージマナーに、
「うーん、小さい頃から日本フィルのコンサートに来ている方は違う!」
と、とても感心しました。
エストロも「アリガト」とごきげん。日本美人にご満悦のようです。

交流会は、ドイツ風ビアレストラン《オーデン》。
毎年恒例となっている、とってもすてきなお店です。
エストロはスピーチで、

「今日の演奏は、どんどんどんどん良くなっていきました。
楽員さんは、終演後に、こんなステキなお店で、
パーティーがあるとわかっていたのですね。
ヒライサンに、『旅行中、オフとパーティーをもっと増やして』と
お願いいたします」
とお茶目なコメント。一同大爆笑でした。

また、昨年首席トランペットに就いたオッタヴィアーノもスピーチ、
「日本フィルは、この1年で、演奏が右肩上がりに良くなってきました。
入団したときから、オケの雰囲気がとても家族的だと感じています。
エストロとの仕事は、リハーサルは長いが、
生まれる音楽がすばらしく、とても充実しています。」
皆さま、イタリア人ナイスガイ、オットの演奏にもどうぞご注目を!

九州公演も3分の1が終わりました。あすは移動日です。
頭と身体を休めて、リフレッシュした日本フィルにご期待ください。


企画制作みわ