みわ日記 田川編

田川は、すっきりと晴れ渡った雲1つないお天気。
前日はみぞれで寒かったそうですが、
最高のコンサート日和となりました。


田川でのマチネ公演までは久しぶりで、
朝早くから多くの実行委員の方々がホールで準備してくださいます。
熱いお茶や、たくさんのおにぎりのさしいれがあり、
日本フィルのスタッフもおすそわけをいただきました。
旅の最中の手作りの味は、おなかに優しく、気もちが和みます。
小山実稚恵さんの楽屋にもさしいれました。ごちそうさまでした!


九州公演も5回目となり、演奏がぐっと落ち着いてきました。
ピアノコンチェルトは今日で4回目ですが、
演奏する度に新しい色彩と、“よりそい感”が加わり、
とてもまとまってきました。
お客さまも「堂々とした気持ちいい演奏だね!」とおっしゃっていました。
ブラームスのシンフォニーも、情熱的ながらも遅くならず、
すっきりとしたテンポで、音楽が前へ前へ進んでいきます。

アンコールのハンガリー舞曲第5番では、
音の切れ目でフェイント風にふっと間を開けたり、
曲の終わる直前でパッとめがねを外し、振り返って終止するなど、
エンタテイナーとしてのマエストロの本領発揮!
お客さまを幸せな時間に浸らせてくださいました。

演奏後の交流会でもマエストロのユーモアは冴えてます、
「きのうは移動日でオフだったね。
オフのあとは、(オケ中の)自分の席を忘れちゃうものだけど、
日本フィルの皆さん、自分の席にちゃんと座ってくれてありがとう。
そして、仕事もしたくないものだけど、
“ほぼ”全員の楽員さんがちゃんと演奏してくれてありがとう。」
これには一同爆笑。続く小山実稚恵さんが、
「…わたしも、その“ほぼ”の中に入っているといいなあと思います。」
とおっしゃって、さらに大爆笑。

お2人は、ほんとにおとなのアーティストとして息がぴったりのようです。

あす、北九州公演もマチネ。お天気も良さそうです。
多くの方々と会場でお会いできるのを楽しみに、九州公演は続きます。

企画制作 みわ