みわ日記 北九州編

2日続けてのマチネとなった北九州公演。
お天気は上々、東京の2月にはない、
九州ならではの強い陽射しです。
お勤めの方には貴重な日曜日、早朝から実行委員の方が集合され、
楽器搬入のヘルプやチラシのはさみこみ、楽屋での茶菓接待など、
心のこもった準備をしてくださいます。

GPを、地元の高校生の方々など約40名の皆さんが見学。
エストロの緻密なリハーサルの一端を感じていただけたかな?
私服の神尾真由子さんは若々しくスタイリッシュ。
高校生の皆さんには憧れの存在なことでしょう。

プログラムは、戴冠式祝典行進曲→メンデルスゾーンVn協→くるみ、
九州公演6回目にしてはじめての組み合わせです。
美しく華やかで、かつ迫力のあるマーチ、
こういう曲、日本フィル上手なんです。←自画自賛(笑)

楽員さんたちも「いいね!すばらしい」と舌を巻く、
神尾さんの美しい音色は、ホールすみずみまで響きわたります。
6年ぶりの九州公演再登場を待ち望んでいた多くの方も、
きっと満足されたことでしょう。

そしてラザレフさんの真骨頂“くるみ割り人形”、
めくるめくファンタジーの世界を、マエストロのタクトが次々と描き出します。
アンコールで、“花のワルツ”が始まると客席から思わず拍手が。
ボリショイ劇場のシェフを長くつとめ、バレエに精通するマエストロの、
《本場のサウンド》が、新鮮で気持ちよいです。

終演後、交流会で、地元の実行委員の方から嬉しいお声が。
「…わたしが乗ったタクシーの運転手さんが、ホールから3回くらい、
コンサート帰りのお客さまを乗せたそうですが、
皆さん口々に、『こんな日本フィル今まで聴いたことがない!楽しかった』
と言ってましたヨ」

そして、コンサートマスター・扇谷さんから、頼もしい指示も。
「楽員の皆さん、業務連絡。今日でツアーの半分が終わりましたが、
後半もけっしてダレずにいきましょう!」
さすがキャプテン! 頼りになります。かっこいい〜。

九州公演最大の2、200席というキャパをもつ“九州厚生年金会館”ですが、
まもなくリニューアル工事に入り、秋に生まれ変わるとのこと。
来年はキャパの数も減り、ホールの名称も変わるそうです。
しかーし、ホールが変わっても、日本フィルは常に良い演奏をお届けします。
北九州の皆さま、ほんとうにありがとうございました。


企画制作 みわ