みわ日記 唐津編

2週間に及ぶ九州公演も、2回目の月曜日を迎えました。
後半戦のスタートです。さあ、しまっていこう!

例年、唐津は寒い日のことが多いのですが、
今年はとても良いお天気で、陽射しがあたたかです。
木々の緑も、関東地方よりずっと濃く感じられます。
季節が早足で春へ向かっています。やっぱり九州は、南国なんだなあ。

今日も、楽屋には、実行委員の方々からの差し入れが。
名物の松露饅頭、いちごのほか、蒸したてほかほかのよもぎ饅頭も。
楽屋を担当される実行委員の方は、寒い廊下で、
つきっきりでサーブしてくださいます。
オットも、地元の方からいろいろ話しかけられて、人気もの。

ソリスト小山実稚恵さん。この九州公演中5回目ですが、
エストロは、GPで、細かいところをていねいに修正していきます。
そして本番となると、すべて一気に解放して、エモーション全開になる、
このギャップとコントラストが、多くの人々に強い印象を与えるのでしょう。

さて、マエストロ、いろんな日本語を覚えられました。
その1つが「ヨロコンデ」。本番のステージでも連発されるので、
楽員諸氏も思わずほほえんでしまいます。
そして、今日の新語「マサーカ? オイリアンテ!」
開演直前に叫ばれ、爆笑。…マエストロ、意味わかりません…。

終演後ロビーでは、多くの方々がマエストロや小山さんの
サイン会の列に並ばれています。皆さん、演奏の余韻で目がキラキラ。
遠く東京から来てくださった定期会員さんのお顔も見えます。
「演奏の評判、とーってもいいですよ!」と実行委員さんの声も嬉しそう。
交流会では、小山さんが、
「わたしがはじめて日本フィル九州公演にきたのは、
 コンクール入賞直後、山田一雄先生とご一緒でした。
 その時に、実行委員のYさんのお宅で、家庭料理でもてなしていただき、
 今でも交流が続いている、忘れがたい土地です。」とごあいさつ。

コンサートマスター扇谷さんは、
 「博多や、北九州や、熊本のような大都市ではない、この唐津の地で、
 長きにわたって活動しておられることがすばらしい。
 ぜひ、今後も継続されてください」と、励ましと感謝を述べられました。

その後、場所を噂のYさん宅に移して、さらに唐津の夜は続きました。
小山さんもきてくださり、大仕事を終えた皆さんとの会話が弾みます。
近くの川辺で採ってきたという野生のクレソンのサラダや、
のびる、むかご、Yさんの息子さんが作られた自家製のくんせいなどの、
心尽くしのお料理に大感激です。

人と人とがしっかりと結びつき、お互いを思いつつコンサートを作る、
血が通った“市民とともに歩む”取りくみの原点と言える、唐津公演でした。
皆さま、お世話になりありがとうございました!

企画制作 みわ