子どもたちと芸術家の出あう街 2010 ワークショップ

3月27日土曜日、池袋の東京芸術劇場
盛大に!開催された
「子どもたちと芸術家の出あう街2010」
たくさんの親子にご来場いただきました。

みんなはどんな「芸術家」に出あえました?

東京芸術劇場の大きなエスカレータを上ると、
ロメオとジュリエットの看板がお出迎え。

その広場にある大扉から中を覗くと、
なにやら看板が。
読んでみると「中世の広場 建築中」
・・・建築中ですか!(建築ワークショップ)
前代未聞、段ボールの建築がロビーにたちました。

受付をすませて会議室棟に入ると、
すぐ、アーティスト紹介コーナーがありました。
「あなたもわたしも芸術家」
なるほど。
ちなみに、この看板と、「建築中」看板は、
NPO法人ZEROキッズの中学生じゅんちゃんがつくってくれました。

入ってすぐの部屋では、
王冠やアクセサリーをつくって
ロメオとジュリエットに変身
(美術ワークショップ)です。
女子美術大学短期大学部の学生さんと子どもたちが向かい合って、

「子どもがやりたいことを聞き出して丁寧に教えていただいて、感謝しています。時間がかかってもやりたいだけやらせて頂いて喜んでいました(お母様より)」


ぐるっと回った大きな部屋では、
なんと今日指揮を振る海老原さんが、
子どもたちと名曲の数々を身体いっぱいで表現しているではありませんか。
(指揮ワークショップ)


海老原さん、これからオーケストラコンサートをお振りになるの、
忘れていません・・・よね?
あまりの熱心さに終了後、声をかけたら
汗を拭きながら、
「いいテンションになってきましたあ!」と一声。
オーケストラコンサートにも期待大です。

この部屋ではそのあと、
スターダンサーズ・バレエ団による
バレエワークショップがありました。
小山久美先生のバレエのことばは、
とっても分かりやすいんです。
「足はえんぴつさん」
「左に右に、風に吹かれて」
・・・分かりやすいでしょ?

奥の4つの部屋では、
ヤマハ株式会社による、楽器体験です。
1時間に4つの楽器を体験します。
大忙しですが、オーケストラでメロディを演奏する
花形楽器をすべて音だしして、
これからオーケストラを聴くのが楽しみになりますよね。

その上の部屋に行ってみますと、
床に半紙をひろげ、書き初め大会のような光景が。
大学時代からの仲良し3人組でいらっしゃったという
月歩会(また、名前の由来が面白いんですけれど・・・またの機会に)
の皆さんによる書道のワークショップ。
元気いっぱいの大きな文字がたくさん並びました。
重要なのは、
「墨をする」
ということだそうです。

あ!作品をどこかに展示すればよかった!

もう一つの部屋では、
朝10時半から、伶楽舎による
雅楽のワークショップがありました。
笙って竹なんですよね。
音はまるで金管楽器のような輝きです。
竹からお姫様が生まれるのもうなずけるような。

地下の大リハーサル室では、
演劇集団風による、コミュニケーション・ワークショップ。
気合いの入った見学不可。
部屋にいる人は、みな参加者なのです。

大ホールの客席ロビーで
日本フィルのおなじみミュージシャンたちによる
音楽創造ワークショップもしました。

ワークショップを終えて、大ホールに行ってみれば、
さっきの「中世の広場」が完成し、
その中で、ロメオとジュリエットが踊ったかもしれないダンスが
踊られていました(アーリーダンスグループ カプリオル)
昔の貴族の男の子と女の子は、
そんなに気軽にお話できなかったから、
ダンスパーティーは貴重なコミュニケーションの手段だったんですよね。
古楽のアンサンブル(ジョングルール・ボン・ミュジシャン)による
典雅な音楽と物語性のあるダンス、
いかがでしたか?
↓外の広場にも

最後には、
大ホールロビーから飛び出して「ファランドール」です。
このダンス、そこにいる人がみんな手をつないで、
広場中を練り歩くもので、
大扉を出た一行が受付前まで到達、
いろいろくぐったり、人をくぐらせたりしながらお祭りさわぎをしました。

東京芸術劇場の方もにこにこ。
笑顔がたくさんのイベントでした。
(photo by Atsushi Yamaguchi)

そして今日のワークショップは、
すべてオーケストラ公演のテーマ「ダンス」「ロメオとジュリエット」に関係していたんです。
ワークショップの定員が少なくて残念ですが、
日本フィルは来年の3月も杉並公会堂でエデュケーション・フェスティバルを開催予定。

その前に、、、

次もご期待あれ。

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