みわ日記 九州編 2月13日北九州

今まで、九州最大キャパ(2,200)のホールだった九州厚生年金会館が、“アルモニーサンク北九州ソレイユホール”として生まれ変わりました。

客席も改修され、キャパは2,008席に。それでもじゅうぶん広いです!

朝からみぞれまじりの冷たい雨です。
早朝から、田川の実行委員の方々が助っ人にきてくださいました。「田川は雪よ!道路は真っ白だった。」とのこと。ひええ。たいへんだ。自分たちの地域の公演が終わったあと、他地区の応援にきてくださるのが、九州実行委員会どうしの絆です。


ソリストは田川以来2回目の横山幸雄さん。
前回も、田川のホールで寒がっておられた横山さんですが、またまた、寒い日に登場です。しかし、舞台衣装は、黒いベストに大きなブローチ、という軽快さ。

楽員から「星の王子様みたいだね」と声をかけられていました。横山さんの演奏は、詩情豊かで、聴く人にストーリーを感じさせます。お客さまは40分間、横山さんの紡ぎ出すショパンワールドに酔いしれました。
休憩時間には、多くのお客さまに快くサインセールをされ、優しくお声をかけて握手をされる様子にお客さま大感激。

ファンをたいせつにされる姿勢が、さらに多くのファンを生むのですね。

ファンをたいせつにすると言えば…負けていません、藤岡さんです。今日も公開GPがあり、高校生が約30名集まりました。マエストロは指揮棒とスコアを手に「ハロー!青春してる?」のっけからきさくな姿に、高校生がわっと湧きます。「今日のベト7はね、みんな“のだめ”で知ってると思うけど、すっごいテンションが高い曲なの。みんな、ベートーヴェンって堅苦しくてまじめそう〜と思ってると思うけど、恋多き男で、隠し子もいたんだよ〜。」

学生たちは目を輝かせてにこにこ聴き入っています。

きっと、このあとのコンサートも楽しんでくれたに違いありません。無事コンサートが終わり、アンコールの前のごあいさつで、藤岡さんは客席に語りかけました。「いやー、北九州のお客さんは熱いっすね!」
そう、外の寒さを忘れるようなお客さまの拍手が、日本フィルを奮い立たせ、演奏に力を与えてくださるのです。

ツアーも中盤線に入り、そろそろ、最初の疲れのピークがきますが、楽団員の皆さん、体調に気をつけてしまっていきましょう!