みわ日記 鹿児島編

JRの車窓から青空に映える桜島を見ながら鹿児島に入りました。
宮崎からの山あいでは、梅が満開です。
「自然がお好きなラザレフ・マエストロ、
どうぞ、九州のこの景色を満喫してくださいね!」と願ってしまいます。


今日はおととい大分と同じ、オール・チャイコフスキーです。
エストロはさっそうと小走りで登場、振り向きざまにスタート。
楽員さんも心得ていて、高らかにマーチが始まります。
鮮やかな幕開けに、お客さまはびっくりしつつ大喜びです。


ピアノコンチェルトは小山実稚恵さん。
ダークワインレッドの上品なドレスで登場です。
力強く、時には流麗なピアノの音色が客席を包み込みます。
迫力ある演奏と対照的に、カーテンコールに応える笑顔が
とてもチャーミングで、お客さまはすっかり小山さんが大好きになられたようでした。

さて、おとといすぐに拍手が出なかった“くるみ割り人形”ですが、
エストロより、
「今日、拍手が出なかったら、すぐアンコール?花のワルツ行くからね。
ホルンとハープ、スタンバイしてて。」との指示が。
…そして曲は大団円。最後の音ともにラザレフさんは、
指揮台でくるっと振り返って終止! 
「終わったよっ!」という声が聞こえそうな終わり方に、客席からは大拍手。
してやったり顔のマエストロ。バンザイ・ポーズでの投げキッスです。

3曲もあるアンコールに、客席はおおいに盛り上がりました。
終演後のマエストロと小山さんのサイン会には、80人以上の列ができ、
皆さま口々に「楽しかった!」と話をされていて、
とてもとても、嬉しく感じました。

交流会でマエストロは、
「カゴシマでもっともすばらしかったのは、火山(=桜島)です。
『あの中にはどれほどのエネルギーが秘められているのだろう』
と、ホテルの部屋から眺めました。
オーケストラにも、さらなる爆発を、噴火を期します。
それは、私自身にも言えることです。」
と、気合いの入ったごあいさつをされました。

本日(勝手に)命名、“ボルケーノ・ラザレフ”、
エストロと日本フィルは、熱いハートと演奏を誓います。
鹿児島の皆さま、ほんとうにありがとうございました。


鹿児島の昼の気温は15℃、冬のコートのわたしたちは激しく浮いてました。


企画制作みわ