山田和樹の西方見聞録2011-12シーズン 2011年 11月17・18日ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団 

フランスとドイツの国境にある街。昔から交通と貿易の要所であり、ドイツ領になったりフランス領になったり歴史的に翻弄されてきた街でもある。両国の文化が混在していて、街を歩くだけで面白い。宮崎アニメ「ハウルの動く城」のモデルになったとされる家もあった。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と、ショスタコーヴィチの第5交響曲「革命」。「革命」は実は初挑戦。ショスタコーヴィチの代名詞とも言われる大作だけに、どことなく敬遠してきたのだが、今回はオーケストラの提案を受け入れて、挑戦することにした。リハーサルを3日間たっぷりもらうことができて、じっくりと試行錯誤、煮詰めることが出来たのが良かった。僕のフランス・マネージャーは実はロシア人なのだが、普段はとても厳しい目を持っている彼女に「非の打ち所の無いショスタコーヴィチだった」と言われた時は心底嬉しかった。