一緒にオケを聴こう。第1弾 東京定期 その4
ところどころ、この担当者らしく「さっさと」参りますが、
一緒に客席に座っているつもりで、
突っ込み満載演奏会、どうぞ!
では、11月東京定期を一緒に聴いてみましょう。
第1主題
ほら、3連符、早速でてきた。
(2拍3連符だらけです)
オーボエが入って、ここから第2主題なんだけど、第1主題と似てるんですよね。
しつこいっていわれるのは、何度も何度も繰り返すからなのかな。
主題が1、2、3ってあるんだけど、それぞれがある程度関連性があることが多いからかもしれない。
また第1主題です。次が第3主題。また3連符です。メロディはこっち。
ここのあたりになると、2拍3連だってことを忘れるね。
そうね、ここまで繰り返されるとね。とか、3連の中に突然16分音符とかタタタタって出てくるとすごいインパクトあるよね。今のはトランペットです。
さっきのタターンってのがベートーヴェンの第九交響曲と関連あるんじゃないか、と高関さんは、おっしゃっている。ここはホルン。
で、これも、第1主題をひきのばした形。
もう第1主題なんてどういうのか忘れてたよ。音楽聴く人って、聴いたもの覚えてなきゃいけないのねえ。
展開部だから、第1主題を展開しているんですよ。
聴いていると、とまんなくなっちゃうので・・・こんな感じで、最後の終結部に至る、と。
(・・・さっさと)
・・・あのさあ、それって、最初からここにこんな形があるって分かりながら聴いてたの?
最初からは分かるのは無理でしょうね。やっぱりスコア見ながら聴かないと。
どうしてブルックナー聴くようになったの?
どうしてでしょうね。やっぱり壮大な響きが好きだったんでしょうね。
最初は7番聴いたの。今思うと、7番て1番きれいなメロディのやつだったから。ホルンを少しかじっていたこともあって、金管がバリバリ吹くのも好きだし。
(さっさ)
じゃ第2楽章いきます。
第2楽章はブルックナーの場合すごく分かりやすい3部形式になっていることが多い。
Aが速くてBがゆっくり、Aでまた速くなる。この第2楽章はドイツの野人の踊りといわれることもある勇壮な3拍子の曲。
同じフレーズの繰り返しでミニマルミュージックみたいでしょ。
さっき大きくABAと言ったんだけど、今のはAのなかの中間部。
とはいっても、ちょっと雰囲気変わったって感じ。
交響曲大好きな人って、何を思い浮かべて聴くから愉しいんだろう・・・
やっぱり、何度も聴いて、ここであのメロディが変容して出てくるとかが分かってくると愉しい。(さっさと)今のは、最初に出てきた音型の逆行型。
図形好きな人はいいかもね。ひっくりかえしたり、倍にしてみたり。
ご担当的には、8番はどこが楽しいというか、好きなんですか。
愉しいのは4楽章かな、でもきれいなのは、圧倒的に3楽章。この2楽章はブルックナー嫌いには一番つらいかも。
Podcastで、松井さんがハープがずーっと待ってなくちゃいけないって言ってたね。
しかも「できればハープ3台で」って譜面に書いてるから、今回3台でやるんですよ。
2楽章、なんか繰り返しだけど、鐘の音みたいね。カーンって。クリスマスっぽい。
はあ、なるほどね。
(さっさ)つぎはBの部分。うってかわって、ゆっくり。たいていのシンフォニーの2楽章がこうなる。Aでガチャガチャやって。Bはゆっくり。
で、ここで松井さん登場です。ハープ。
ブルックナーがハープ使っているシンフォニーはこの8番だけ。
1つの交響曲、2、3に小分けにしたらよかったのにね。1曲にいいところ盛り込んで長くなっちゃって。
はい。(さっさ)ここでBのあと、またAに戻ってきました。
で、ここであろうことか、ダ・カーポって書いてあって、また始めから同じAやるんですよ。またかよ!って。
Aダッシュでもなんでもなくて、もう一度同じ事を。
変える訳にはいかないのね。バロックのダ・カーポ・アリアみたいには。
・・・変える訳に行かないですよ、書いてあるんだもん。
で、次が、第3楽章なんだけど。