山田和樹の西方見聞録2011-12シーズン 2012年 2月26・27日ワイマール歌劇場管弦楽団 

ドイツのオーケストラの前に立つと、自分のドイツ語の未熟さを痛感するのが常なのだが、ここワイマールでは違った。
言葉の壁を感じない。何でこんなに皆にこやかなんだろう。ドイツのオーケストラではないような、、そんな錯覚を感じさせる明るい雰囲気。気付けば、ここはオペラハウスのオーケストラなのだ。
日々、ドラマティックな音楽を演奏しているからこそ、雰囲気も華やぐのではないかと思った。
練習開始から本番終了まで始終お互いにニコニコしていただろう。曲目は決して簡単ではなかった。アメリカンプログラムで、バーンスタインのキャンディード組曲(序曲ではない!)、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲、コープランド交響曲第3番。難曲揃いだったのに、オーケストラはよく健闘してくれて、本番も本当に楽しめた。
ヴァイオリンのソリストは、バイバ・スクリーデ。
彼女にも本当に天賦の才能があると思う。音楽をしているときの眼は... 吸込まれてしまいそうで. . . 。