公演担当と一緒に、オーケストラを聴こう。 第4弾《春の祭典》の巻 その4

曲が終わって、雑談タイム。

■担当者的にはストラヴィンスキーはどこがいいと思うんですか?その人生とか、作曲の姿勢だったり彼の主義とか??
飛び抜けた天才ぶり・・・かな。もちろん彼は熟慮を重ねて音楽を書いたのだと思うけれど、計算や理論だけでは《春の祭典》のような曲できないですよ。

■普通に結婚して、子どもをもってという人だったわけでしょう?どういう人だったんだろう?
ロシアという出自を持ってはいたのだけれど、自己の作曲技法として12音音楽やジャズをも吸収していった。常に「ロシア」というものを引きずりつつも、世紀末から20世紀にかけて溢れ出た様々な文化を真正面から受け止めちゃったんだよね、彼は。

■そういえば1882年に生まれて1971年に亡くなったということは超長生きですね…。
そう、とても長生きだね。88歳まで存命だったわけだから。

■ハルサイは何歳ぐらいの作品なんですか。
31歳ぐらい。

■31!
それでこんなに凄い作品を書いちゃったんだから。

■この前のマーラーさんは《巨人》を書いた時29歳だったよね?後世に名を残す作曲家というのは若いころから凄い・・・。
たしかにね。ただまぁある意味、31という若さじゃないとこいった過激な曲は書けなかったと思うよ。


過激な曲、サントリーホールで一緒に聴きましょう。
シズオ・Z・クワハラさん東京定期デビュー、ライヒとハルサイです。←演奏会情報はこちら