山田和樹の西方見聞録2011-12シーズン  2012年 6月13・14日プラハ交響楽団

街並みが世界遺産に登録されている美しい都市・プラハモルダウ河に、旧市街に、路面電車に、どこかノスタルジーを感じさせる街でもある。
有名なホールは2つ。チェコ・フィルの本拠地のドヴォルジャーク・ホールと、プラハ交響楽団の本拠地のスメタナ・ホール。
スメタナ・ホールは外見も内部も本当に美しい。
オーケストラは、プラハの風情そのままの、伸びやかな雰囲気だった。ジュライ・フィラスさんというチェコの作曲家のトロンボーン協奏曲をやったのだが、現代音楽よりのこの曲を、オーケストラは難なく演奏していたのが印象的だった。
チェコ・フィルもそうかも知れないが、才能や技巧をどんどん表に出していくというよりは、内面に充満させていくような面がある気がする。能ある鷹は爪を隠す、というか。
ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」、リムスキー=コルサコフ「シェヘラザード」。充実の演奏会になったと思う。