「東日本大震災復興応援 つながれ心!!つながれ力!!仙台フィルハーモニー管弦楽団 復興チャリティ・コンサート」レポート

6月19日大宮ソニックシティで「東日本大震災復興応援 つながれ心!!つながれ力!!仙台フィルハーモニー管弦楽団 復興チャリティ・コンサート」が行われました。会場は2000名を越す入場者で、復興への響きに大きな声援が送られました。主催は、大宮ソニックを運営する(財)埼玉県産業文化センターです。



指揮は仙台フィルの正指揮者を務める山下一史さん、そしてソリストは仙台出身のピアニスト小山実稚恵さん、演奏曲目はシベリウスフィンランディアショパン:ピアノ協奏曲第1番、ドヴォルザーク交響曲第8番の3曲でした。日本フィルからは、弦楽器奏者10名が友情出演しました。(ヴァイオリン斉藤千種、平井幸子、神尾あずさ、大貫聖子、ヴィオラ中川裕美子、鈴木恵里子(フリー)、チェロ江原望、大澤哲弥、コントラバス高倉理実、菅原光)


仙台フィルは震災と津波で、拠点としているコンサートホール仙台市青年文化センターのほか、東北各地のホールが損壊し、従来の活動のほとんどが中止に追い込まれるなど大きな打撃を受けました。
3月11日の震災後、アンサンブル金沢がいち早く仙台フィルを金沢に招き「復興支援コンサート」を行ったほか、サントリーホールでの「応援チャリティコンサート」、ラ・フォル・ジュルネ新潟への出演など、被災地の希望の灯=仙台フィルを応援しようと、音楽家たちが連帯するコンサートが相次いで行われました。この日は久しぶりのオーケストラ公演、しかも2000名を越す聴衆を前にして、仙台フィルのメンバーも興奮気味でした。終演後は、山下さん、小山さんをはじめ仙台フィルのメンバーが総出でロビーで募金活動を行いました。この日の入場料は全額が被災地の復興や仙台フィルの支援にあてられるとのことでした。

7月には宮城県南三陸町で、日本フィルと仙台フィルの合同チームが志津川中学、志津川高校のブラスバンドとの合同演奏を行おうと計画しています。日本フィルからは金管五重奏仙台フィルからは木管五重奏がともに参加します。